2016年12月12日月曜日

なぜFHIRなのか

PHRの基盤を構築するにあたり,なぜHL7 V2やHL7 V3,あるいはCDAではなく,FHIRでなければならないのかを説明できなければならない。そのためには地域医療連携システム及びその標準であるIHE XDSと対比して考えるのがよい。
まず,標準化のためにはHL7を利用する必要があるが,PHRは基本的にモバイル端末での利用となるから軽量である必要がある。したがってHL7 V3は重すぎるので候補から外れる。次にHL7 V2はどうだろう。わが国ではSS-MIX2標準ストレージの共通フォーマットとして利用されている。しかし,HL7 V2はセマンティックスを伝達できない。単なるデータの塊に過ぎない。仮にこういったフォーマットをスマホ等のモバイル端末で扱うとしたらフラットなHL7 V2セグメントをオブジェクトに変換する必要がある。これはそこそこにオーバーヘッドである。できればオブジェクトとして外部リソースへアクセスしたい。また,CDAはトランザクションを前提にしていない。退院サマリ,診療情報提供書,特定健診データなど,ある時点での完成した情報の塊である。スマホからPHRデータを入力する都度CDAを出力するのは全く非現実的である。以上から,リソース指向でRESTfulなAPIでダイレクトにアクセスできるFHIRしか選択肢はあり得ない。

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